長野オートメーションの検査装置
長野オートメーションは生産機械メーカとして製造現場を30年以上支えてきました。
その生産品質をリアルタイムに監視する目的で、加工や組立工程にインラインの検査機能を付加することは必須といえます。また、検査の役割は良品と不良品の単なる選別だけではなく、工程のモニタ・品質管理のためのデータ収集を求められるケースが増えてきています。生産工程のインライン検査は、生産工程の異常に早く気づき、出力された検査データから正確な判断を行い、適正な対応を迅速に行うことへとつながります。
つまり、「生産の自動化」といった言葉の意味が、「商品をつくる工程の自動化」から「良品をつくる工程の自動化」へと変わってきているといえます。
弊社の検査はお客様のご要望にあわせて、コスト・機能が最適になるよう3つの要素を組み合わせて実現しています。
要素 | メーカー | 対象・用途 |
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専用画像処理 | 長野オートメーション |
複雑な検査、高速な検査、 特殊な技術を要する検査 |
汎用画像処理 | 汎用画像処理メーカー |
加工・組立時の位置決め、 一般的な検査 |
ジャイロスキャン | 長野オートメーション |
円筒の内面検査 (これに特化した検査装置) |
専用画像処理
ご要望の検査に最適なオリジナルソフトを開発し、パソコンに実装します。
項目 | 方法 | 内容 |
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外観検査(2D検査) |
パターンマッチング / 動的な2値化 モフォロジー処理 / 文字認識 |
製品の特徴にあわせ、虚報が少なく、 設定が簡単になるよう、画像処理方法を 組み合わせて検査アルゴリズムを構築 |
3D検査 |
光切断法 / 縞投影法 フォトメトリックステレオ法 |
3次元データの取得以降は2D同様、 画像処理方法を組み合わせて検査 アルゴリズムを構築 |
◆ 構成機器 FAパソコン、カメラ、レンズ、LED照明、光切断用レーザー、縞投影用プロジェクター
外観検査
◆ 検査ソフト画面の例
3D 検査
◆ 光切断法
レーザラインをワークに投影し、ラインの段差から3次元形状を復元する方法です。
光切断のイメージ図
レーザラインの照射
3D画像
◆ 縞投影法
縞模様をワークに投影し、縞模様の段差から3次元形状を復元する方法です。
縞投影の評価中写真
縞投影の撮像画像
3D画像
◆ フォトメトリック・ステレオ法
四方から照明を1回づつ照射して撮像した4枚の画像を合成し、3次元形状を復元する方法です。ワーク表面の微小な凹凸を検査することができます。
撮像画像1・・・・・・撮像画像4
3次元形状
汎用画像処理
生産設備内での位置決めや、簡単な検査を行います。
◆ フィルム積層でのアライメント例
画像処理画面
装置写真
◆ プレス部品の検査例
装置写真
ソフトウェア機能 ‒ 概要
- カメラ制御
- 照明制御
- 装置を制御するPLCとの通信ハンドシェイク
- 検査設定のGUI
- 検査アルゴリズム
- 高速検査処理(マルチタスク処理)
- 検査結果/サマリー/不良画像の保存
- 生産管理システムとの連携 ロット情報/品種情報
検査装置開発の流れ
不良サンプルの評価から装置立ち上げまで、お客様の生産工程に最適なソリューションを提供します。
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サンプル評価
生産工程の課題、不良発生の原因などを踏まえて評価レポートを作成します。
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装置検討 見積作成
生産工程に最適な検査のあり方を検討します。
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装置設計 製作
前後工程、作業者の動線に配慮した装置設計を行います。
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出荷・立ち上げ
期待した検査性能が得られるまで、フォローさせていただきます。